第65回 アブラメを釣ろう 1

波止釣り 講座

春の到来が待ち遠しい季節。近年は暖冬が続いていたせいか、今期はかなり寒い気がするようです。そんな中、今回は冬を代表する根魚「アブラメ」を紹介してみたいと思います。

ターゲットの紹介

今回の標的はアブラメ。関東ではアイナメと呼ばれ、冬場の投げ釣りファンにも人気の高い魚。ほぼ日本全国に分布しているようですが特に冷水域を好み、北日本では40センチオーバーの大型もよく釣れるようです。関東以西では冬~早春の低水温期に活性が上がるため、11月~翌年3月頃までが釣期。テトラや岩礁帯の隙間などに生息し、エサを捕食するとすばやく巣穴へ戻るという習性があります。関西方面では30センチを超えるものを「ポン級」と呼び、釣り味もバツグン。また、淡白な食味は多くの地方からも珍重されているようです。

aburame

堤防周りの浅場ではアブラメに似た「クジメ」という魚がよく釣れます。こちらはアプラメに比べ、尾ビレの角が丸いことや口が小さいことで見分けをつけているようです。今回はアブラメを狙う代表的な釣法「ブラクリ釣り」を紹介させていただきます。

持参するタックル(道具)の確認

6~7フィート(約1.8~2.1メートル)のルアーロッド

ガシラのワーミングに使うルアーロッド(スピニングタイプ)でオーケー。

ただし、アブラメ狙いでは少々の大物にも対応できるようミディアム(中硬調)クラスをした選択した方がベストと言えます。(硬い竿は根に潜られないよう一気に引き抜けるといった利点もある)ロッドの長さは6~7フィート(約1.8~2.1メートル)のものが扱いやすいでしょう。

小型スピニングリール

3号の道糸が50メートル程度巻けるもの。

~仕掛け・小物類~

ブラクリ仕掛け

オモリ部直下の短いハリスがブラクリの特徴と言えます。ブラクリにはナツメ型、曲線型をしたノベ板タイプ(ブラーと呼ばれています)など、バリエーションも豊富。これらの特異な形状が落下時のユラユラしたアクションを生み出し、アブラメには悩殺的な誘いとなるようです。中でもヤマシタから販売されている「ブラクリパニック」はおすすめ。カラス貝をイメージしたオモリ部が効果的な誘いを演出してくれます。堤防周りの浅場では赤色に実績があるようですが、カラーは釣り場の状況によって使い分けることが大切。サイズは釣り場の水深によって選択します(浅場1~3号、深場4~5号)。また、根ガカリ等の紛失を想定し、多めに(2~3パック)持参しておきましょう。

エビ活かしバケツまたはクーラー

大量のエビを必要としないので小型のエビ活かしバケツで充分。エアーポンプの電池は釣行前に必ず確認し、予備の電池も忘れずに持参すること。

玉アミ(タモ)

30センチオーバーが掛かることを想定して念のため持参しておきましょう。

柄の長さは5メートル程度のものが適当。

青イソメ、マムシ(岩イソメ)、シラサエビ(モエビ)メインとなるエサは青イソメで充分(500円程度)。臭いのきついマムシ(岩イソメ)が手に入ればさらに効果的です。ブラクリ仕掛けの針軸が細い場合にはシラサエビ(持参する量は前回のメバル釣り程度)を使用することも可能。スーパーで売られているイカの切り身(冷凍)を細く切って使ってみると面白いかもしれません。

また、エサ切れに備え、チューブタイプのワーム(カラーはホワイトやレッド系)を持参しておけば万全でしょう。

その他

クーラー・タオル・ハサミ・プライヤー・ファーストエイドキット、水筒(熱いお茶やコーヒー)、前回紹介した網袋(またはスカリ)なども用意しておくとよいでしょう。なお、冬場の服装は万全装備でお出かけ下さい。

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