第42回対象魚別実戦編ガシラを釣ろう2

波止釣り 講座

今回は、探り釣りにおける具体的な釣り方などを説明していきまし探り釣り仕掛けの準備

釣り場では、以下の手順に従って仕掛けを準備していきます。

なお、1胴突き仕掛けで波止際を狙う場合にはイガタ竿と両軸受けリ21本針仕掛けで沖目を狙う場合には長めの磯竿(振り出し竿)とスピニングリールというコンビネーションがおすすめです。

1.イカダ竿を継いで小型両軸受けリールをセットし、道糸をガイこの場合、リールのスプールはフリーになっていることを確認すること。小型両軸受けリールはボタンを押すとスプールがフリーになります。

2.仕掛けをセットします

胴突き仕掛けについているサルカンまたはスナップサルカンに道糸を結びます。(夜釣りの場合は道糸を結ぶ前にゴムチューブを通し、ケミホタルを装着します。)

次に仕掛けの下部へナス型またはツリガネ型オモリを取り付けドへ通していきます。

仕掛け巻から針を外して準備は完了。仕掛け図のとおりになっているかご確認下さい。胴突き(3本針)仕掛け図

1.磯竿とスピニングリールをセットし、竿のガイドへ道糸を通していきます。

振り出し竿とリールのセット及びガイドの通し方はこちらhttp://www.xnet.ne.jp/fish/hato/section37-2.htm

2.仕掛けをセットします

道糸に丸玉型またはナツメ型オモリとゴムカンを通し、1本針仕掛けのサルカンに道糸を結びます。(夜釣りの場合は道糸を結ぶ前にゴムチューブを通し、ケミホタルを装着します。)

ちなみに、ゴムカンは道糸の結び目がオモリの穴(角ばっている)にこすれて磨耗することを防ぎます。

3.振り出し竿を伸ばしていきます。

スピニングリールのベイルがフリーになっていることを確認の上、穂先から順に竿を伸ばしていきます。これと同時に竿を伸ばした分だけ道糸を送り出していくようにします。

これで仕掛けの準備は完了。仕掛け図のとおりになっているかご確認下さい。1本針仕掛け図

探り釣りでの釣り方について

~1短竿(胴突き仕掛け)での釣り方~

まずは短竿を使って波止際を狙う釣り方からご紹介していきましょう。この釣り方で使用する胴突き仕掛けは、上針から下針までの長さが60センチ近くあるため、タナを広く探れるといった点がメリット。

その反面では、針数が多いため、根ガカリしやすいといった欠点もありそれでは、具体的な釣り方を見ていきましょう。

1.針にエサを付ける

活きのいいシラサエビを選び、針にチョン掛け(別添画像)とします。尻尾に掛ける際は尾バネを取らないとハリスが絡みやすいので注意して2.波止際に仕掛けを落とし込む

波止際スレスレに仕掛けを落とし込んでいきます。狙うポイントとしては波止の切れ目部分など、少しでも変化のあるところがよいでしょう。

ここでの注意点は、仕掛けを落とし込んでいく(道糸を送り出していく)際の、小型両軸受けリールの操作です。このタイプのリールは、重い仕掛けを真下へ落としていくのには便利ですが、スピニングリールと比べると操作面が難しく、糸ガラミの確率も高くなっています。小型両軸受けリールの操作法はこちら

3.ポイントを探る

仕掛けを落とし込んでいき、オモリが海底につけば道糸を張って波止際をこするように探っていきます。(あまり波止際へ近づけすぎると壁の障害物などに引っ掛かるので注意。)アタリがないようであれば、少しずつリールを巻き中層付近も探ってみましょう。海底~中層まで探ってもアタリがない場合は、そのポイントに見切りをつけて数メートルほど移動し、再び同じ要領で探っていくようにします。このように波止沿いを歩き続け、ヒットポイントをくまなく狙っていきましょう。探り釣りは足で稼ぐ釣り。歩いた距離が釣果と比例することがほとんどです。

なお、アタリがあった場合には、そのポイントとタナを把握しておき、その部分を集中して探るようにします。

~2磯竿(1本針仕掛け)での釣り方~

ガシラは波止際や足元の障害物だけでなく、沖に沈んでいるシモリまわりなどにもたくさん着いています。また、沖のシモリは波止際とちがって釣り荒れていないため、大型が潜む確率も高く格好の穴場となっていしかし、沖合いから足元へと探ってくるこの釣り方では、3本針で狙うと根ガカリが多くなるため、シンプルな1本針で狙うようにします。

それでは、具体的な釣り方を見ていきましょう。

1.針にエサを付ける

胴突き仕掛けと同様、シラサエビの尻尾にチョン掛けとします。

2.仕掛けを振り込む

スピニングリールの道糸に人差し指を引っ掛け、ベイル部分をおこします。次に、沖合いへ向かって竿を構え、仕掛けを軽く投げ込みます。(穂先が柔らかいので破損しないよう注意)投げる時の人差し指を離すタイミングは、頭上を通過した瞬間(時計の針にたとえると11時付近)がベスト。(剣道で面を打つ感じで投げて下さい。)

オモリが着水後、海底についたら道糸を張ってアタリを待ちます。

3.ポイントを探る

この釣り方では、沖のシモリまわりから足元の捨て石付近へと丹念に探ってくるようにします。しかし、底の荒いポイントで仕掛けをズルズルと引きずってきたのではたちまち根ガカリとなってしまいます。そのため、大きく竿をあおってオモリをジャンプさせるようなイメージで探ってくることが根をかわすコツとなります。(少々、テクニックが必要)ひとつのポイントでアタリがなければ仕掛けを振り込む方向を変え、扇形に広く探っていきましょう。それでもアタリがなければ釣り座を移動してポイントを探っていくようにします。

~ガシラが掛かったら~

探り釣りは穂先でアタリをとる釣り方。アタリは穂先に「ゴツゴツ」といった感じが現れます。大型になれば一気に穂先をひったくる魚信もありますので、仕掛けを放り込んだまま竿を置いておくのは危険。(竿が海のもくずと消えてしまいます)クリック音を入れてスプールをフリーにしておくか、尻手ロープなどを結んでおくとよいでしょう。

ガシラが掛かったら、波止際を狙っている場合であれば竿を沖へと突き出し(魚を壁際から離す)、すばやくリールを巻き上げて魚を取り込みます。もたもたしているとあっという間に波止際の穴や捨て石などへ潜られてしまいます。

沖を探っている場合にも、海底の根に潜られないようすばやく底を切って魚を浮かせてしまいましょう。

ガシラをはじめとする「根魚」は、一旦障害物に潜られてしまうとまず出てこないと考えておくべきでしょう。

また、探り釣りでは仕掛けや道糸が常時根ズレしている状態なので、傷が入っていないかこまめにチェックすること。キズが入っていると大型が掛かった場合はその部分から「プッツン」ということになってしまいますのでくれぐれもご注意を。

次回は、「穴釣り」を紹介していく予定です。

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