第36回 海釣り用語の基礎知識について 8

波止釣り 講座

~海釣り用語の解説~

(も)

持ち重り(もちおもり)

竿を伸ばして持ってみると重く感じること。

 

(や)

矢引き(やびき)

糸の長さの単位で、大人が矢を引くように腕を伸ばした長さ。矢引きの長さは約1メートル。

 

やりとり

大物が掛かった時、竿をためたり、リールの糸を出したりし糸が切れて魚に逃げられないようにする動作。

 

 

(ゆ)

遊動式オモリ(ゆうどうしきおもり)

一定の距離の間を自由に動くオモリのこと。投げ釣りでは、固定式オモリとは対称的に魚がエサをくわえてもオモリを引きずらないので竿先にはダイレクトにアタリが出るといった利点もある。

 

 

(よ)

横掛け

落とし込み釣りにおける針へのカニの刺し方の一種。

 

ヨリ/ヨレ

糸に巻き癖が掛かること。スピニングリールの糸ヨレは宿命となっている。

 

ヨリモドシ

糸のヨリをとる接続金具。サルカン、スイベルとも呼ぶ。

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(ら)

ライン

主に道糸のことを指す。最近では、蛍光ラインが主流だが、PEラインなど細くても強度の高い新素材が開発されている。

 

 

(り)

リールシート

リールを竿に固定するための金具。

リールシートにしっかり固定

(る)

ルアー

疑似餌のこと。本来は、「誘惑」という意味。

海でのルアー釣りは「ソルトウォーターフィッシング」と呼ばれている。若年層に人気の高いルアーフィッシングは最も釣り人口の多い分野であるといえる。

 

ワイヤーハリス

ワイヤー素材を用いたハリスで、主にイシダイやタチウオ釣りなどで使用する。

 

ワリビシ

カミツブシオモリのこと。

 

 

~海釣り用語の知識を修了するにあたって~

いかがでしたでしょうか。釣りといえども普段耳にしないような言葉が次々と登場しましたね。今回の連載では、基本的な用語のみの解説でしたが、これだけ知っていればビギナーの方でも大丈夫。立派な釣り人への仲間入りです。これからは渡船店や釣具屋でも決して困ることはないでしょう。

しかし、専門用語とはうらはらに、たとえビギナーの方が釣り場でぎこちない会話をしていてもビックな獲物を釣り上げれば周囲はあなたを確実に評価します。その直後の言葉ほど、説得力に満ちたものはありません。「タナは3ヒロ。頻繁に誘いをかけた方がいいでしょう!」などと腕組みしながらのたまうと「そうですか。やっぱりうまい人の言うことはちがうなぁ」と、周囲の釣り人は納得してしまうほどです。

逆にキャリアの長いベテランが、現場でいくらハイレベルな会話をしていても、丸ボーズでどうしようもない場合があります。

そのような時は、学者のようにいくら専門用語を並べてみても、これほど説得力のない会話はありません。ますます、自分が空しくなっていくだけでしょう。

そのような状況に遭遇してしまった時、僕はいつも「あぁー、海って気持ちいいなぁー」との捨てゼリフを残し、速やかにその場を立ち去るようにしています(笑)

とにもかくにも結果にとらわれず、安全で楽しい釣りを心がけるようにしましょう。

 

これからは、実戦形式として一歩、一歩、知識(マナーや安全も含む)と技術の向上にがんばっていきましょう。

なお、次回からの波止釣りCLUB講座編は新連載に入っていきます。ご期待ください。

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