今回は泉大津の汐見埠頭を紹介しよう。この釣り場は助松埠頭の対岸、大津川の北東沿いに位置する巨大な埠頭。大型船が常時係留する港内は水深もかなりあるため、四季を通じて魚種も豊富と言える。足場のよい港内向きは背後の幅も広く、ほとんどのポイントで車の横付けが可能となっている。
ここでの釣りものはエビ撒きで狙うハネ。道具立ては5メートル前後の磯竿に3号糸を巻いた小型スピニングリール。1号のクッションオモリに感度のよい羽根ウキ。ハリスは1.2~1.5号を1ヒロとり、チヌ針の3号を使用。サシエ、マキエとなるシラサエビは2~3時間の釣りでも5杯は必要だ。
竿の出せるポイントが数多い中、府営19~21号上屋(倉庫)付近が一番のお勧め。ここでの水深は足元で10~12メートル。海面までの高さは2~3メートル程度。毎年1メートル近い獲物も仕留められており、過去には一瞬にしてハリスを飛ばしていった大物も数知れないほどだ。魚の反応が乏しい時期とはいえ、よい日にあたれば40~50センチをひとり5~6匹は見込めるだろう。
ウキ下は7~8ヒロと底一杯。オーバーハングした波止際に狙いをつけ、頻繁に底撒きを効かせながら誘うとよい。水温が低くアタリは極めて渋いため、わずかなウキの変化を見逃さないことが大切だ。時合いは早朝または夕刻。特に午前6時~8時の間にアタリが集中しているようだ。
また、この釣り場では2メートル程度のイカダ竿を使ったズボ釣りスタイルも目立つ。この場合は道糸3号を巻いた小型両軸受けリールに1号のクッションオモリ。ハリス2号を1ヒロとりチヌ針の3号を使用する。
<メモ>交通=大阪方面からは阪神高速湾岸線泉大津インターより大阪臨海線を南下。汐見町交差点を北へ折れると埠頭に出る。