実釣レポート(堺大浜埠頭レポート・リベンジ編)

波止釣り 実釣

<釣行当日のデータ>

釣行日:平成12年11月5日(日)

釣り場:堺・大浜埠頭

天候:晴れ

水温:20°C

潮:長潮

風向:北東

エサ:サシアミ、アミエビ

釣果:サヨリ・20~30センチ9匹

ポイント図:別添図をご使用ください。

仕掛け:別添図をご使用ください。

前回は見事に完敗。悔しい気持ちを抱きつつ、今回も引き続き堺大浜埠頭でのリベンジとなりました。さて、その結果はいかに・・・。

釣り場へのアクセスは前回のレポートをご覧下さい。当日も前回同様午後からのスタート。風もない快晴のためか、現場は家族連れで大賑わいとなっています。今日も熱心なサヨリストたちがビュンビュンとキャストを繰り返し、コンスタントとまではいきませんが、ポツリポツリとサヨリは上がっている様子でした。

僕も急いで仕掛けの準備へ。サビキちゃんサヨリセットのカゴにアミエビをたっぷりと詰め、いつものごとくサシアミを針に。ゆっくりとしたスイングで仕掛けを放り込みます。くどいようですが着水寸前にはスプールに手を当て、ブレーキをかけることをお忘れなく。

僕が釣り始めたと同時に隣の釣り人には魚信が。大型玉ウキの付いたプラスチックカゴが徐々に手前へと寄ってきます。海面を引きずられるようにして上がってきた獲物は25センチ程度のサヨリ。この人のポイントは30メートルほど沖。僕もそのあたりを狙って遠投することにしました。

5、6回ほど仕掛けを打ち返すとアタリウキがシュシューッとスライド。海面では一瞬、水柱が上がったかのように見えました。しかし、ここでアワせてしまうと針外れ。充分に食い込んだのを確認してからゆっくりとリールを巻き上げてこないといけません。コマセ用のカゴに重量があるせいか、はっきり言って手応えはありません。小さい獲物では掛かっているかどうかの判別が難しいようです。足元まで寄ってきた時、鉛筆サイズのサヨリであることが確認できました。改めてこの魚を眺めて見ると、何とも愛嬌のある顔立ち。クチバシのように長く突き出した下アゴ。その先は口紅を塗ったような赤味を帯びています。これにあわせてクリクリっとしたかわいい目玉。まるでマンガに出てくる魚のようです。僕は思わず森永チョコボールの「キョロちゃん」を連想してしまいました。世の中には変わった人がいるように、海の世界にも変わった魚がいるんですね。

そうこう言っている間にも隣の釣り人には、またまたヒット。今度は30センチ程度の良型。同じく30メートルラインでの反応だったようで隣のおっさんに負けないようにするためにも、マキエを多め打って群れを僕の方へ引き寄せないといけません。ちなみに集魚効果を高めるためにはアミエビに「サヨリパワー」という配合餌を混ぜてみるのもひとつの手段です。

アミエビを詰め替えては、投入、投入また投入。アタリが集中している30メートル付近を集中して攻めていきます。サヨリ釣りは「リールを数回巻いては数秒間待つ=リーリング&ウエイト」これの繰り返しに尽きます。

度重なるキャスティングで疲労も蓄積。竿休めにコーヒーブレイクをとりました。ホッと一息つく間もなく、アタリウキの近くでは細長い物体がジャンプ。丁寧な取り込みで今度は25センチのサヨリをゲット。今日は幸先もよさそう。前回のリベンジができそうです。針先を研ぎ直し、エサをちぎれないように刺して再投入。今度は着水と同時にサヨリジャンプ。「群れが寄ってきてくれたかな?」これも先ほどと同じく25センチクラス。型も次第に安定してきたようです。「よっしゃ、今日はいける!」今がチャンスとばかりにバンバンコマセを撒きましょう。

一方、隣のおっさんも戎顔。立て続けに良型サヨリを上げて大満足といった様子。ここでうれしいハプニングの到来。潮の流れが右から左へ。そう、おっさんの方から僕の方へと流れてくるようになったのです。こうなればおっさんの撒いたコマセは次から次へと潮に乗って僕のポイントへ。まさにごっつぁんです状態。他人のフンドシで相撲をとるとはこのことを言うのでしょうか。「おっちゃん、マキエケチらんとバンバンお願いしまっす!」

おっさんには悪いですが、当然ながらこの後の僕は絶好調。言うまでもなく、数投に1匹の割合でサヨリが釣れてくるようになりました。ここだけの話、コマセをカゴに詰めずしてヒットすることもあるほど。感謝感激。すべてはおっちゃんのおかげです。

夕暮れ迫る午後5時過ぎ、アタリウキが今までにない反応を見せました。すごい勢いでの疾走感。じっくりと食い込ませてから少し糸を張ってみました。するとグイグイと引っ張る見事な手応え。「ボラかな」と思うほどの引きです。予想に反し、グネグネとした動きで上がってきたのは30センチもある太いサヨリ。まるでスーパーで売っているサンマのようでした。気を良くした状態で家路を辿りたい僕はこの魚を最後に納竿。いやー、今日は良かった。これで大浜埠頭は制覇できたといった気分です。(とはいえ、一桁の釣果でしたが・・・)

結果は30センチまでのサヨリが9匹。2桁に乗せられなかったことだけが悔まれますが・・・。

さて、大阪湾では水温が20°Cを切りかけ、そろそろ釣りものも入れ替わってくる時期。これからは季節風が強くなってくるので防寒並びに安全対策は万全の状態でお出かけ下さい。

~関西波止釣り情報(堺・大浜埠頭周辺の現況)~

大浜埠頭周辺では依然として25~35センチのサヨリがよく釣れています。平均でひとり30~50匹。市販のサヨリ専用仕掛けでエサはサシアミか石ゴカイ。ハンペンでもオーケー。なお、サシアミを針に刺す際は、尻尾から逆反り状態にして背中を通すと外れにくくなります。キャスト時のブレーキもお忘れなく。

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