第66回 アブラメを釣ろう 2

波止釣り 講座

今回はブラクリでの釣り方の説明へと入っていきましょう。

tarumi.2

2001-01-25 10.10.40

仕掛けの準備

自宅での仕掛け準備は特に必要ありません。持参するものや服装などを再チェックの上、現場へと出かけましょう。

釣り場での竿出し準備。

1.リールと竿をセット

釣り場へ到着したら、竿にリールをセットしガイドに道糸を通していきます。

2.ブラクリ仕掛けをセット。

道糸の先にはブラクリ仕掛けを結びます。直結でも構いませんがスナップサルカンをつけておくと仕掛けの交換もスムーズ。数種類のカラーを持参し、ベーシックな赤色からスタートしてみるとよいでしょう。濁りの入った時や朝夕のまずめ時には蛍光色がおすすめ。

仕掛けの準備はこれで完了。仕掛け図のとおりになっているかご確認下さい。

ブラクリ釣りってこんな釣り方

1足場の良い釣り座を確保したら針に青イソメ(イワイソメ、シラサエビ)を刺し、仕掛けを投入します。エサの刺し方は通し刺し。

(こちらhttp://www.xnet.ne.jp/fish/hato/isome.htm。)エビの場合はチョン掛け。こちらhttp://www.xnet.ne.jp/fish/hato/s12p2.jpg2ポイントは波止の障害物周り。これはガシラ、メバルといった根魚全てに共通して言えること。具体的には捨て石、テトラポット、波止際(ケーソンの継ぎ目やスリットhttp://www.xnet.ne.jp/fish/hato/s1slit.jpg)、などです。藻場周りでは小型が目立ちますが、沖のシモリ付近では大型も期待できます。(ポイント解説の詳細は次回)

3釣り方は基本的に「ガシラのワーミングhttp://www.xnet.ne.jp/fish/hato/section45.htm#togi」とほぼ同じ。捨て石、テトラポット、波止際などいずれのポイントを狙う場合でも、まずはブラクリ仕掛けを一旦底まで沈めてしまいます。次に道糸を張って穂先をゆっくりと上下させましょう。海底をこづく(叩く)ようなイメージで。

4アタリは「コツコツ」とした前アタリの直後に「ゴツン」とした感覚が伝わってきます。手首を返してあわせるとともに掛かった場合はすばやく浮かせて取り込みましょう。

5乗りの悪い(針掛かりしにくい)時は、エサを食い込ませようとするあまり数秒ほど待ってからあわせる人が多いようです。しかし、あまり待ち過ぎる(遅あわせをする)と掛かった時は既に根の中へ潜られているケースもあるのです。(このタイミングは勘と経験でコツをつかむしかありません)前回のメバル同様、根魚狙いの究極の悩みがここにあります。

6波止際では仕掛けを落とし込んでいく釣り方も有効。この場合、潮の干満線(詳細はこちらhttp://www.xnet.ne.jp/fish/hato/ziai.gif)に付着するカラス貝の直下(詳細はこちらhttp://www.xnet.ne.jp/fish/hato/s13m3.gif)もひとつのポイントとなります

7落とし込んでいく場合はあらかじめ竿1~2本分程度の道糸を送り出しておくこと。そして竿を持っている腕を頭の上までのばします。

次に波止際スレスレへと仕掛けを着水させたら、ゆっくりと腕をおろしながらブラクリを沈めていきます。(道糸をたるませないこと。

張った状態で落としていくことがコツ)言うまでもありませんが、リールをフリー(ベイルをおこして道糸を出す)にしない限り、水深のあるポイントでは長めの竿を使用しないと仕掛けは海底まで届きません。

8この釣り方におけるアタリの取り方は道糸の動き。というのも、ユラユラと落下していく途中で食いついてくることが多いからです。

張っている道糸がふけたり(たるむこと)、止まったりした時がアタリ。一方、食いのいい時は穂先に「ゴツン」とした反応が現れることもあります。

9根魚は「足で稼ぐ釣り」。ひとつのポイントで粘っていても釣果は伸びません。数回落としてもアタリがない場合はポイントを換えてひたすら探り歩きましょう。

10波止際と言えば、スリット構造(http://www.xnet.ne.jp/fish/hato/s1slit.jpg)になっているポイントもお勧め。櫛状にえぐれた隙間はまさにアブラメの溜まり場となっています。とはいえ、掛かった時のやりとりが大変。穂竿を沖へと突き出し獲物をすばやく壁から離してしまいましょう。また、やりとりの途中に糸を出してしまうと隙間へ潜り込まれるのでご注意を。

11針掛かりしたアブラメは頭を左右に振って抵抗を見せます。30センチクラス(関西ではポン級と呼ぶ)が掛かれば手応えも充分。大型は無理をせずタモを使って取り込みましょう。

12ブラクリ仕掛けは常に障害物と接触しているので針先は次第に鈍ってきます。その場合はブラクリ仕掛けを交換するか、シャープナー(携帯研石)で針先を研ぐようにします。鈍ってきたかどうかの見極めは針先を軽く親指の爪にあててスライドさせます。引っ掛かればオーケーですが簡単に横滑りするようであれば即交換するようにしましょう。(研ぎ方はこちらhttp://www.xnet.ne.jp/fish/hato/section45.htm#togi)

タイトルとURLをコピーしました