今回は、ガシラ釣りにおけるポイントのお話しです。
【狙うポイント】
ガシラは典型的な根魚。岩陰や岩穴などに身を潜めてエサが近づいてくるのを待っています。「火のないところに煙はたたず」ではありませんが、「根のないところにガシラはいません」エサを求めて動き回るといったことがあまりないので、鼻面までエサを運んで誘いをかけるといったことがポイントとなってきます。
波止でガシラを釣る場合には、以下のポイントを集中的に狙って探り1波止の捨て石やテトラポット周り
捨て石やテトラ周りには、たくさんのガシラが居着いています。
捨て石は、波止際(足元)から数メートル沖までの海底に敷き詰められていることが多いようです。捨て石周りは主に探り釣り(1本針仕掛け)やワーミングで狙うようにします。
テトラとテトラの隙間やテトラとケーソンの隙間は、主に穴釣りで狙うようにします。穴釣りでは、テトラの隙間にマキエをうってガシラをおびき出すといった作戦も効果的です。
2波止の切れ目部分
波止の切れ目部分は海底付近で大きくえぐれ、ガシラなどの巣穴となっているようです。探り釣り(胴突き仕掛け)やワーミングで狙うように3沖合いのシモリ
沖合いに沈んでいるシモリ(岩礁帯)付近は絶好の大型ポイント。相当な根ガカリが予測されることから探り釣り(1本針仕掛け)で狙うと効4比較的水深の浅いゴロタ石の浜
浅場のゴロタ石付近にもガシラはたくさん居着いています。最近では、ワーミングの好ポイントとなっているようですが、探り釣り(1本針仕掛け)で狙ってみるのもよいでしょう。浅場とはいえ、以外な大型に出会う可能性もあります。ゴロタ石の浜は滑りやすいので足元に気をつけ【ワンポイントアドバイス】
~仕掛けは引きずらない~
探り釣りに根ガカリは付き物。沖に投げ込んで探る場合、その確率はさらに高まると言えます。根ガカリを避けるには仕掛けを引きずらないで、竿をしゃくるようにして探ることがコツ。また、軸が伸びて外れやすいメバル針などを使うのも根ガカリ対策のひとつです。
~ハリスの点検はこまめに~
探り釣りに限らず、波止際、捨て石、テトラ周りを狙うガシラ釣りではハリスが常に障害物にこすれた状態(根ズレといいます)にあります。
ハリスは少しでも傷ついていれば、即交換が鉄則。この確認を怠ると、大型が掛かった場合に泣きを見ることになります。
強度面を重視するならば、ハリスは少々太めの2号をお勧めします。
~狭く、水深のある穴が絶好~
水深があり狭く閉ざされた穴は絶好のポイント。さらに上げ潮時は最大の狙い目となります。また、気配のある良い穴や1匹でも釣れた穴では、マキエをうって粘ることが肝心です。
~エサもちがいい身エサも使用~
スーパーで売っている安価なサバやサンマの切り身はエサもちがよく、ひとつのエサで数匹のガシラを釣ることも可能。冷凍保存も効くので、エサ代に困っている時にはお勧めです。
~ジグヘッドには直結で~
ラインをジグヘッドに連結する際、交換しやすいからといってスナップサルカンを用いると極端に食いが悪くなります。ジグヘッドにはライン直結
~春先は浅場が狙い目~
春先の水温上昇時には、水深の浅いゴロタ浜などでもよくヒットします。ゴロタ浜では干潮時を中心に狙うようにしましょう。
【関西のおすすめスポット】
それでは最後に、関西近郊のガシラ釣りスポットを紹介しましょう。
ガシラは冬から春先にかけて絶好のシーズン。これからの時期は気候もよくなるので行楽がてらにファミリーで楽しまれてはいかがでしょう。できるだけ足場の良いポイントを紹介しておりますが、お子様連れの場合などは特に安全対策を万全に。
淡輪漁港(大阪府)ポイント図
淡輪漁港の波止は、全体的に水深はないが魚影の濃いポイント。赤・白灯波止とも、外向きにはびっしりとテトラポットが積み上げられているので穴釣りにも最適。両波止の沖合いには、いたるところにシモリが点在しているので、探り釣りで狙えば大型が期待できる。波止の根元付近は常夜灯が設置されていることからハネ、メバルにも好ポイント。また、番川尻は大型アイナメの実績が高い。昨年の秋口には、小型ながらアオリイカも好調(赤・白灯両波止の先端及びカーブ付近)。意外な穴場の発見に今後も楽しみなポイント。
電車の場合、南海本線・淡輪駅下車。
海沿いを南へ進むと徒歩約15分で漁港へ到着。
車の場合は、阪和道「泉南」出口を降り、国道26号線を南下。淡輪ヨットハーバーの交差点を右折し、淡輪駅方向へ。祗園橋手前の道を右折すると、漁港へ到着。
利用料無料
駐車場料金1日1000円。(漁港内に有り)
付近のエサ屋(情報提山下釣具店
供)0724-94-0234
混雑度比較的空いている。
設備漁港付近に自販機、食堂有り。
アジ、サバ(7月~12月)・カレイ、アブラメ(11月~5月)・キス、ベラ、ガッチョ(6月~9月)・ガシラ、メバル(12月~4月)・グレ(6月~7月と11月~1月)・タチウオ(10月~12月)・チヌ(4月~12月)・アオリイカ(9月~11月)など漁港付近の道路は大変狭く、駐車は厳禁。民家が多数隣接しているため早朝は静かに行動すること。
淡輪漁港については、過去の釣りレポートをご覧ください。
泉佐野一文字(大阪府)ポイント図
泉佐野一文字は全長が約650mと短く、中央付近は「く」の字に曲がった形状。投げ釣りの実績ポイントとしても定評のある有名な釣り沖向きは一段高くなっており(大人の胸の高さほど)、頭上には電線があるため、長竿を使う場合や投げ釣りをする場合には注意が必要。
水深は内、外向きとも約2.5ヒロで、4~5m沖からはかけ上がりとなっている。内、外向きとも足元にはたくさんの捨て石が入っているため、根魚はとても濃い。ここでのお勧めは胴突きスタイルでの探り釣り。波止際を丹念に探れば数釣りが期待できる。特に赤灯付近及びカーブ付近では大型の実績が高いため釣り人は集中する。
この釣り場へのアクセスは、車が便利。
阪神高速湾岸線「泉佐野北」出口を降り、最初の信号を右折すれば港に出る。電車の場合は、南海本線「井原駅」下車。海へ向かって徒歩約10分で港へ到着。
一文字へは「菊川渡船」(0724-62-8945)を利用。朝の一番船の時刻は事前に電話確認をしておくこと。
利用料渡船代1500円
駐車場料金無料
付近のエサ屋(情報提混雑度9月~11月は混雑が予想される。
設備食品コンビナート付近にトイレ、食まるは釣具・泉佐野店(0724-64-0841)菊川渡船(0724-62-8945)堂、自販機有り。
ガシラ、メバル、ハネ(12月~5月)
チヌ(4月~12月)・アコウ(6月~8月)・タコ(6月~8月)・アジ(7月~12月)・タチウオ(10月~12月)・カレイ、アブラメ(11月~5月)・キス、ベラ(6月~9月)など頭上には電線が有るため、キャスティング時には注意が必要。渡船乗船時には救命具着用のこと。
泉佐野一文字については、過去の釣りレポートをご覧ください。