第45回対象魚別実戦編ガシラを釣ろう5

波止釣り 講座

今回は、ルアーを使ったガシラの釣り方を紹介していきましょう。

【ワーミングとは?】

最近の釣りで最も対象者が多く、爆発的な人気ジャンルといえば、なんといっても「ルアーフイッシング」です。近頃はその中でも、海でのルアー釣り=ソルトウォーターフイッシングが若者を中心に大流行となっています。このソルトウォーター人口の増加に伴い、各釣具メーカーでは「ソルトウォーター専用」といったタックルも多数開発、販売されるようになってきました。

僕が釣りを始めた頃(20数年前)には、堤防でルアーをキャストしている釣り人などは、ほとんど見かけられませんでした。ところが今ではルアー竿をかついだ若者たちが堤防のいたるところに存在しています。まさに、「時代変われば、釣り方変わる」といったところでしょうか。

さて、今回ご紹介する「ワーミング」とは、「ワーム」と呼ばれるソフトルアー(ゴムやプラスチックを素材として作られているルアー)を使っての釣り方です。

ガシラは目の前に来た動きのある獲物に対しては一気に襲いかかるという貪欲な魚。ワーミングは、まさにその習性をうまく利用した釣り方ワームを使った釣り方にもさまざまな種類がありますが、ここでは「ジグヘッド」と呼ばれる仕掛けを用いた釣り方を紹介していきましちなみに、ルアーフイッシングでは「ストラクチャー」や「ボトム」など、やたらと横文字の用語が登場してきます。参考までに基礎用語集を添付しておきますのでご覧ください。

【持参するタックル(道具)の確認】

<6~8フィート(1.8~2.4メートル)のスピニングロッド>

ワームを使った釣りでは、ライトアクション(軟調)~ミディアム(中硬調)のバス用ルアーロッドを使います。グリップ(握り部分)は、スピニングタイプ、ロッドの長さは6~8フィート(約1.8~2.4メートル)のもの<小型スピニングリール>8~10ポンド(約2~2.5号)の道糸が50メートル程度巻けるもの。

ジグヘッドとは、シンカーとフックが一体となったもの。ワームをセットしたものは、「ジグヘッドリグ」と呼ばれています。

ガシラ釣りでは、しっかりと底のとれる1/16~1/8オンス(約1.8~3.5グラのジグヘッドを使用します。

魚へのアピール度が高い「アイヘッド」を使うとより効果的。

ワームには、色や形など、さまざまなタイプが存在します。

ガシラ釣りでは、各タイプとも長さが1~2インチ(約3~6センチ)のもので、カラーはホワイト、レッド系を中心に使い分けるようにします。

<シャープナー>

日本語では「砥石」のこと。ルアーフイッシングではバイトがあれば鋭くアワセ、魚の口もとに針掛かりさせないといけません。

そのためにも、針先は常に鋭敏に研いでおく必要があります。

1針の外側を針先に向かって掃くように砥石をあてる。

2爪にかるく針先をあててスライドし、引っ掛かるようであればOK。

ワームやシンカーなどを入れる小物ケース・タオル・クーラー・タモ・ハサミ・プライヤー・ファーストエイドキットなども持参するようにしまし

【ワームのタイプについて】

ガシラ釣りでは、主に、1グラブ、2チューブ、3シャドテールと呼ばれるタイプのワームを使用します。それでは、この3種類の特徴を簡単に紹介していきましょう。

このワームはテール(尾)が大きくカールしたもの。海中では薄くのびたテール部分が弱った小魚の様子をうまく演出してくれ、ガシラへのアピール度も抜群です。

波止際やテトラ際などで絶大な効果を発揮するスカート型ワーム。ユラユラと落下していく途中でヒットする事が多いため、軽めのジグヘッドを使うことがポイントとなります。

3シャドテール

尾ビレが付いているこのワームは、ブルブルとした強いバイブレーション(振動)が最大の特徴。1~3インチのサイズは、小エビや小魚の泳ぎをリアルに引き出してくれることから、ガシラも思わず飛びついてしまう

【仕掛けの準備】

1.ロッドを継ぎ、スピニングリールをセットします。

2.スピニングリールのベイルをおこし、ガイドにラインを通していきま

3.ジグヘッドにラインを結びます。

(クリンチノットhttp://www.xnet.ne.jp/fish/hato/section5.htm)

4.ジグヘッドのフックにワームをセットします。

ワームのセッティング

1.ワームの頭の中心にフックを刺す。

2.針軸に添って通していく。

3.ワームが針軸にまっすぐ通ったところで針先を出して出来上がり。ワッドはしっかりとシンカー部分に押し付けること。

仕掛けの準備はたったこれだけ。仕掛け図のとおりとなっているかご確認ください。なお、振り出しタイプのロッドではこれらを前もってセットしておいて車に搭載すれば釣り場でも即座に竿を出すことができます。

ワームでの釣り方は、波止際や波止の切れ目及びテトラや捨て石などの障害物付近を丹念に、探り歩いていくようにします。

1.障害物付近にワームを落とし込んでいく。

振り子の要領でロッドを操作し、ワームを狙ったポイントへと振り込みます。(アンダーハンドキャスト)

2.海底でワームを躍らせる。

ジグヘッドが海底に着いたのを確認し、ワームが海底付近を跳ねるようなイメージでアクションをつける。(穂先を30センチほど「チョンチョン」このアクションを繰り返すのですが、ワームは決して底を切らないこと。すなわち、中層に浮かさないことがガシラ釣りのポイントです。

3.アタリがあれば速アワセ。

ワームを投入したポイントにガシラがいればすぐにバイトしてくるはず。

ゴツンとした手応えが伝われば、すぐさまロッドをあおってしっかりとフッキングさせましょう。

水深の浅い場所ではサイトフイッシング(見釣り)により、ガシラがワームに飛びつく様子を見ることもできます。

4.積極果敢にあらゆるポイントを攻める。

ひとつのポイントで2、3分程度ワームを躍らせてもバイトしてこないようであれば、すぐにポイントを移動しましょう。

探り釣り、穴釣り、ワーム釣りと、これらの釣り方は全てが「足で稼ぐ釣り」。積極果敢にポイントを攻めていくことが釣果アップの秘訣次回はガシラ釣りのポイントなどを紹介していく予定です。

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