第44回対象魚別実戦編ガシラを釣ろう4

波止釣り 講座

今回は、穴釣りの具体的な釣り方を紹介していきましょう。

穴釣りでの釣り方について

短竿と小型両軸受けリールを使ったこの釣り方で使用する仕掛けは、いたってシンプル。このシンプルな仕掛けで手返しよく数を釣ることが穴釣りの醍醐味なのです。

それでは、具体的な釣り方を見ていきましょう。

1.よい穴を見立てる

穴釣りでは、テトラとテトラの隙間を狙っての釣り方。狭くて根ガカリしそうな穴や少しでも水深のある穴を見つけることが釣果のカギを握また、垂直に切りたったケーソン波止とテトラとの隙間などは比較的水深もあり、よいポイントとなっているようです。

2.穴に仕掛けを落とし込む

ここぞという穴を発見したらエサをつけ、リールをフリーにして仕掛けを穴の中へスルスルと落とし込んでいきます。何度も言うようですが、小型両軸受けリールの操作はくれぐれも慎重に。

操作法はこちらhttp://www.xnet.ne.jp/fish/hato/section42-2.htmそしてオモリが海底に着いたのを確認し、道糸を張ってアタリを待ちまガシラがいればすぐに食いついてくるので、大きな誘いは不要。

根ガカリの原因となるので仕掛けを上下させるといった動作もあまりお勧めできません。

3.すばやい巻き上げと取り込みが肝心

ガシラが掛かると手元に「コンコン」や「ゴツゴツ」といったアタリが伝わってきます。

アタリがあればすばやく竿を立て、根に潜られないよう一気にリールを巻いて魚を取り込みます。

また、非常に活性の高い場合は、フォーリング中(エサを落とし込んでいく最中)に捕食するため、アタリが手元に伝わらない場合もあります。ガシラは細ハリスでないと食い渋るメバルとは違い、太いハリスでも食いにはあまり影響がありません。

大型が想定されるポイントでは、太ハリス(2号前後)を使って強引に取り込んだ方がよいでしょう。

4.釣れた穴では粘るが勝ち

ガシラが1匹でも釣れたらしめたもの。その穴には数匹のガシラが潜んでいます。このような穴ではシラサエビやオキアミなどのマキエをうって、しばらくは腰を据えて粘るようにしましょう。

なお、水深がある(2ヒロ以上)マキエ時には「底撒き器」の使用をお私事ですが、以前には底撒き器でマキエをした途端に連チャンで掛かったこともありました。

5.魚信の切れ目がポイントの切れ目

穴釣りでは迅速なポイントの見分け方が肝心。

アタリの気配がない穴はさっさと見切りをつけ、他の穴へと移動するここれは数を釣る上でも、大きな決め手となります。

また、穴釣りはテトラ上を転々と探り歩く釣りなので、足元には充分気をつけてください。

6.軽装備での釣りを心がける

ポイント移動が頻繁におこる穴釣りでは、道具類をできるだけコンパクトにまとめること。移動時に持参するものとして、竿にリールは当たり前のことですが、それ以外にはウエストバッグとエビ活かしバケツの3点セットでオーケー。それ以外のものは車の中や堤防上においておくようにしましょう。(もちろん貴重品だけは身につけて)

ウエストバッグにはハリやオモリなどの仕掛け類を入れて身につけておきます。また、ベストのポケットに仕掛け類が収納できればウエストバッグも必要ないのでさらに実用的と言えます。

エビ活かしバケツについてはできるだけ小型のものがよいでしょう。

テトラの上はほとんどの場合が平らではありませんので「エビ活かしクーラー」などをもっていくと置く場所にも大変困ります。

また、小物類をテトラの隙間に落とさないよう、くれぐれも気をつけて穴釣りは下を向いて釣ることが多いので、野村監督のような高価なメガネをかけているお父さん方なんかは特に要注意と言えます。

ちなみに僕の友人は先日、買いたての「iモードカラー」をテトラの穴に落としとしまい「もう二度とお前とは釣りに行けへん」と泣きわめいていました。

<穴釣りの危険知識について>

穴釣りでは、気象の変化と足場の確認に充分気をつけて行動して下さ海が荒れている日の穴釣りは大変危険。テトラポットは波止の外側すなわち直接波を受ける部分に入っているケースがほとんど。風波が強いと波しぶきをモロにかぶることとなり、ひどい場合には波にさらわれるといった事故にもなりかねません。

また、テトラでは突然の気象変化にすばやく逃げようにも、足場が悪いため迅速な対応がとれず、あわててしまい隙間へ転落といった危険性もそれから足場についてはポイントを転々と移動していくうち、ついつい釣りに夢中となり、気付かないうちに不安定なテトラ部分に乗り込んでいるといったことも考えられます。

また、波などで濡れたテトラポットも滑りやすくて危険。波打ち際のテトラへは近づかないようにしましょう。

穴釣りはしっかりとした足場を確保してから仕掛けを落としていくことがまた、穴釣りだけにかかわらず、気象変化の激しいこの時期の釣り。特に初心者の方については自然気象の恐ろしさというものを充分認識しておいて下さい。

(気象変化の前兆についてはhttp://www.xnet.ne.jp/fish/hato/section21.htmをご覧下さい。)

「怪しいな」と感じたら、すぐに竿をたたむことが身を守る秘訣で次回はルアーを使ったガシラの釣り方を紹介していく予定です。

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