実釣レポート6(大阪府・北港新波止桟橋 編)

波止釣り 実釣

<釣行当日のデータ>

釣行日:平成10年10月3日(土)

釣り場:大阪北港・新波止桟橋

天候:晴れ

水温:25°C

潮:中潮

風向:北東

エサ:タチウオを狙う場合-キビナゴ

ハネを狙う場合-シラサエビ釣果:タチウオ・70センチ1匹、75センチ1匹セイゴ・30センチ1匹、37センチ1匹仕掛け:タチウオの仕掛けは、http://www.xnet.ne.jp/fish/hato/t980704tachi.jpgを、ハネの仕掛けは、http://www.xnet.ne.jp/fish/hato/t980704ebi.jpgをご使用下さい。

今回は、7月にレポートいたしました大阪北港・新波止桟橋へ、タチウオ・フッコ(ハネ)を狙って釣行しました。

この釣り場へはたまや渡船(http://www.street.co.jp/~jr3hed/ffintro/shop/tamaya.htm)を利用することになります。

当日は、午前4時の渡船に乗り、約30分で釣り場へ到着しました。

現在、大阪湾ではどこの波止も、型の良いタチウオが爆釣しているため、ここ北港での一番船にも20人ほどの釣り人が乗っていました。

今回は、桟橋の曲がり角付近に釣り座を構えることにしました。先般の台風で水温が下がり、タチウオ釣りにはより好条件になっているはずです。

早速、硬めの磯竿にタチウオ用の仕掛けをセットし、キビナゴを針につけて、波止の内向き、20メートルほど沖へ放り込みました。ワイヤーハリスに装着したグリーンのケミホタルが、ユラユラと闇の海中へと沈んでいき、息を殺してアタリを待ちました。

1分もたたないうちに、電気ウキが水面でボコボコと動き出したかと思うと、その直後にゆっくりと海中へ潜行していきました。まさに、入れ食いとはこのことです。

10カウント数えてから、おもいっきり竿をあおりました。「ガツーン」、いい手応えが伝わってきました。リールを巻き上げると、足元の暗い海面から、魚体をくねらせた奴が見えてきました。

波止の上に抜き上げた、タチウオはすごい形相をしていて、僕をにらみつけているようでした。

魚屋に並んでいる死んだタチウオは、ねずみ色をしていてくすんだように見えますが、釣れたてのギラリと光るタチウオの姿は、まるで芸術作品を見ているようです。本当にきれいな魚です。(活きている時は)でも、喜んでいる場合じゃありません。タチウオは日の出までが勝負です。明るくなると深場へ移動するため釣りにくくなります。そのため、すぐにエサをつけて先ほどのポイントへ放り込みました。

タチウオ用の竿には、魚が掛かっても持っていかれないようにロープを巻きつけ、クーラーにくくりつけておきました。そして、もう一本の竿を使って得意の「エビ撒き釣り」で、フッコ(ハネ)を狙うことにしました。ポイントは波止の外側です。

エビを撒き続けていると、辺りが明るくなりはじめました。エビ撒き釣りには、絶好の時間帯です。ウキに全神経を集中していると、背後で「ガリガリ」という音がしました。なんと、タチウオ狙いの竿がひとりでに動き出しているではありませんか。でも、大丈夫。ロープでつないでいますから。そして、ウキを見ると、海中でぼやけたままになっています。すばやく、竿を手にとりアワセると、先ほどと同じような手応えです。上がってきたのは、さっきより少し大きめのタチウオでした。こいつは、針をしっかりと飲み込んでいて、取り外すのに苦労しました。

やっと針が外れたので、ほっとしているとまた、背後で「ガリガリ」という音がしました。振り替えると、今度はハネ狙いの竿が海に引き込まれようとしています、この竿にはロープをつないでいません。「えらい、こっちゃー」と叫んだ瞬間、ダイビングキャッチをして、何とか海には落とさずにすみました。竿には、しっかりと魚の手応えを感じ、30センチほどのセイゴが掛かっていました。

エサを付けかえて仕掛けを振り込んだ時、右足がヒリヒリするのに気付きました。どうも、竿をダイビングキャッチした時にすりむいたようです。見事にズボンのひざ部分が破れていました。(痛かったでぇー)

周囲が完全に明るくなり、タチウオからの魚信が全く途絶えたので、タチウオ狙いの竿はたたむことにして、エビ撒き釣り一本に的を絞り、エビをパラパラ撒きながらウキに集中しました。

6時30分頃、ウキが一気に沈んでいったので、瞬間的に竿を立てると結構いい感じの手応えが伝わってきました。細い1号の磯竿がきれいな弧を描き、40センチ弱のハネが玉網に納まりました。

その後、何回かはウキが消しこみましたがうまく針にのらず、9時に船が迎えにきたので、納竿することにしました。

最後に、タチウオ釣りでの注意点はアワセのタイミングです。ウキが沈んでもすぐにアワセてはいけません。私の場合、10カウント数えてからアワセを入れるようにしています。それでも、まだ早いと言われる方もおられます。30秒くらい待って、針を飲み込ませるくらいの遅アワセでもよいでしょう。

10月~12月頃までに釣れるタチウオは、相対的に型がよく、数釣りも期待できます。北寄りの風が吹いて、水温が下がった時が狙い目です。

しかし、風が強すぎて海面がザワついている時には、途端に釣れなくなりますのでご注意下さい。

また、ハネ狙いについても、一気に朝夕の冷え込む11月に入ると、スズキ級が狙えるようになります。この時期のスズキは「落ちのスズキ」と呼ばれ、ビッグワンを手にする確率が高くなります。

今回の釣り場案内図については、http://www.street.co.jp/~jr3hed/ffintro/

hokkoyu6.htmをご参照下さい。

皆さんの爆釣を期待しています。

~関西波止釣り情報(大阪北港・新波止桟橋付近の現況)~

現在、大阪北港・新波止桟橋付近では、主にタチウオ・ハネ(フッコ)・アジ・などが釣れています。

タチウオは小型ミノーやジグでのルアー釣りやキビナゴを使った電気ウキ釣りで70-90センチのものが、ハネは早朝のエビ撒き釣り30-60センチが、アジはアミエビを使ったサビキ釣りで15センチ前後のものが、それぞれ釣れています。

中でもお勧めは、タチウオです。キビナゴをエサにした電気ウキ釣りでは、入れ食いの状態です。また、ルアーでも手軽に狙えるので、子供や女性の釣り人もたくさん見受けられます。ハネは、もう1ヶ月ほどすれば、大型が狙えるようになるでしょう。

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