実釣レポート14(大阪北港桟橋編)

波止釣り 実釣

<釣行当日のデータ>

釣行日:平成11年4月16日(金)

釣り場:大阪北港(舞洲)桟橋

天候:晴れ

水温:12°C

潮:大潮

風向:南西

エサ:配合エサ:チヌパワー(マルキュー)

サシエ:シラサエビ・オキアミM仕掛け:http://www.xnet.ne.jp/fish/hato/t980809ebi1.jpgを使用し、タナを2ヒロに変更して下さい。

「今年になってから全然釣れへんねん。どこか、ええとこないかなぁ」と釣友に相談。「それやったら、北港の桟橋へいけよ。夕方からチヌ入れ食いやで!」との希望あふれる返事。

なんとかして開幕2連敗から脱出しなければなりません。今回は釣友の勧めもあり、大阪北港へと釣行することにしました。ここは岸和田の「セル石」同様、数々のスランプから脱出させてくれたありがたい、縁起のいいポイントでもあります。

今回のポイントへは、「たまや渡船」を利用して下さい。

まず、自宅近所の釣具店で配合エサと冷凍オキアミを買い、渡船屋でシラサエビ(ここでは、地エビという大型のシラサエビが売られています)を1杯買って、午後2時30分の渡船でポイントへとむかいました。

エンジンを全開した船の上に座っていると、心地よい海風が頬をた今日はありがたいことに、南寄りの風の影響で海は濁り、チヌ釣りにとっては絶好のコンディションです。大阪湾では、南寄りの風が吹くと海水温の上昇とともに濁りが生じます。逆に北寄りの風が吹くと水温が下がり、潮が澄んでしまうので、チヌ釣りにはあまりよくありませまた、春先の乗っこみチヌにはシラサエビやオキアミなど、やわらかいエサを使うようにすることがコツです。そして、これから夏にかけて水温の上昇とともに、カニや貝などの硬いエサを追うようになり、今、流行の「落とし込み釣り」や「前打ち釣り」も本格的なシーズンに入っていきます。

大きな期待を胸に秘め、やがて渡船は「北港桟橋」へと到着しまし北港桟橋は通称、「舞洲」という埋め立て地の北西側にあたり、小さな朽ち果てた桟橋があるので、この名が付いたのではないかと思います。しかし、桟橋に入れる人数はごくわずかのため、ほとんどの人がテトラポットから竿を出しています。テトラはかなり広範囲にわたって詰まれていますが、常連の方に聞くと、桟橋寄りのテトラから竿を出した方が釣れる確率は高い(実績あり)ということです。

そこで、桟橋寄りのテトラポットの上に釣り座を構えることとし、仕掛けの準備にとりかかりました。テトラポットで釣るためには、堤防から鉄ハシゴ降りることになりますので、足元には充分ご注意下さい。

また、ハネ狙いであれば、ここでシラサエビを撒き始めるのですが、今回はチヌ狙いのため、配合エサ(コマセ)を持参しました。コマセはバッカン(ビニールバケツ)に配合エサと海水を入れ、かき混ぜて作るのですがこれが結構、力のいる作業なのです。

まず、このコマセをポイントに数回打ち込んでから、仕掛けを振り込むことにしました。

「日が高いうちはオキアミを使ったほうがいい」と、渡船屋のおっちゃんに言われたので、当分の間、サシエはオキアミを使うことにしまし釣り開始時刻は、午後3時すぎ。まだ、太陽も高い位置にあるため、あまり期待はできません。夕刻からが勝負となるでしょう。

春先はまだ水温が低いため、チヌはテトラポットの際に居着いていることが多いのです。隣で「前打ち釣り」をしている釣り人も丹念にテトラ際を探っているようです。少々、根ガカリは気になりますが、僕もあまり沖合いに仕掛けを振り込まず、手前に沈んでいるテトラポットスレスレを狙って、ウキを流すようにしました。

「今日、ボーズやったら、3連敗やな」、今日の陽気とはうらはらに、嫌な予感が脳裏をよぎりました。

その瞬間、隣で「前打ち釣り」をしていた釣り人が魚を掛けました。竿は弓なりに曲がっています。すばやくタモに取り込んだ魚はやはり、チヌでした。

35センチほどの大きさだったと思います。

あせってきました…。

この光景を見た僕は、いくらチヌ狙いとはいえ、この際ハネでもメバルでもガシラでも「何でも釣れたらええわ」というのが、正直な心境オキアミでは、ハネも釣れないし、また、日も傾いてきたので、エサをシラサエビに切り替えることにしました。

今日のタイムリミットは午後6時20分。その時刻になると最終の迎え船がやってきます。道具をかたづける時間を入れると、午後6時には終了しないといけません。

現在、午後5時。ますます気はあせります。日暮れが近づき、海面の色もだんだん薄暗い色へと変わってきました。

最後のチャンスとばかり、ウキの動きに集中しました。

しかし、結果は…。

午後6時、フィナーレを迎えることとなり、道具を片づけ始めまし最高の陽気で、最高の条件にもかかわらず結果は出ませんでした。

開幕から、完全にスランプ突入です。

ポイント選びにも、ひとつの問題があるかもしれませんが…。

「どこか、確実に釣れる場所はないかなぁ」そんなことばかり考えている、今日この頃です。

~関西波止釣り情報(大阪北港(舞洲)桟橋の現況)~

現在、大阪北港(舞洲)桟橋付近では、主にチヌ・ハネなどが釣れていまチヌは乗っ込み期のため比較的大型(40-50センチ)がよく釣れています。オキアミ(コマセに配合エサを使用)やシラサエビを使ったウキ釣りで狙います。早朝または、夕方が時合いです。シラサエビを使った前打ち釣りも有効です。

ハネも同じくウキ釣り(エビ撒き釣り)で40-50センチクラスが釣れています。ハネは早朝に狙った方がよさそうです。

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