<釣行当日のデータ>
釣行日:平成12年9月24日(日)
釣り場:大阪府・深日港
天候:晴れ
水温:23°C
潮:中潮
風向:北東
エサ:アジ狙い:アミエビ
タチウオ狙い:キビナゴ
釣果:アジ15~17センチ45匹
ポイント図:別添図をご使用ください。
仕掛け:別添図をご使用ください。
魚種がバラエティに富んだ秋の波止釣り。そろそろタチウオも接岸してくることでしょう。今回は和歌山県にほど近い泉南の深日港へと行ってきました。
釣り場へのアクセスは昨年の「深日港レポート」
http://www.xnet.ne.jp/fish/hato/h991009.htmをご覧下さい。
この日は夕マズメを狙っての釣行。午後3時頃に現場へと到着です。
今だからこそいえますが、この釣り場は僕がまだ中学生だった頃、おかんに嘘をついてよく通った釣り場。
「危ないから友達どおしで釣り行ったらあかんぞ!」との忠告には耳も傾けないほどの釣りキチだった(今もそうですが・・・)僕は、「釣狂君(仮名)の家に行ってくるわ!」と言いながら、見つからないように投げ竿を持って家を抜け出すのです。ところが疑い深いうちのおかんはすぐさま釣狂君の自宅へとtel。「うちの子がおじゃまして、すんません」と、どうでもいいバカ丁寧なごあいさつ。しかし、あろうことにも釣狂君のおかん(裏切り者)は「あれーっ、さっき釣狂と一緒に釣りに行きましたが」と正直な返事。一発でバレてしまいました。帰宅した際、自宅の前ではおかんが仁王立ち。「お帰り」とばかりに木刀でメッタ打ちにあうというケースもありました。僕は思わず「もう、釣りに行かへんから堪忍して」と、その場しのぎの回答。もちろん、そんなことなどできるはずがありません。
余談となりましたが、その頃の深日港はまだ淡路・徳島行きのフェリーが全盛期。駅前には沢山の人たちがいて周囲の飲食店なども賑わっていました。今はその面影もありません。
釣りはともかく、ここへ来るとなんだかノスタルジックな気分になります。学生時代のさまざまな思い出が走馬灯のように駆け巡り、とても落ち着く感じがしてなりません。皆さんの思い出の釣り場はどうですか?
今日は白灯台の先端付近で釣り座を構えることにしました。堤防の内側では小学生くらいの子供たちが虫取り網を振り回して魚を追いかけています。何とものどかな雰囲気です。
まずは定番のサビキ釣り仕掛けをセット。足元の水深は浅そうなのでウキを取り付けた遠投サビキを選択しました。アミエビを詰めた仕掛けを数十メートル先へブン投げると、すぐさまウキが横走り。ゆっくりとリールを巻き取ると、ピチピチ活きのいいアジが2連チャンです。
群れが停滞しているせいかアジは続々と釣れてきます。あっという間に10匹は超えたでしょう。夕方からノマセ釣りで青物(ハマチ等)を狙いたい僕は釣ったアジ数匹を水くみバケツの中へ入れておきました。今日は最悪にも大型バッカン(バケツ)とエアポンプを忘れてしまったので長時間活かしておくことは不可能。小さい水汲みバケツの中では5~6匹が限度か。早くも口をパクパク、危険な状態となっています。
しばらくしてノマセ釣りの準備へとりかかりました。アジは何とか生き延びてくれているようです。硬い磯竿を使って少々沖合いを狙いま周囲が薄暗くなってきた頃、活きアジを交換しようと竿を上げるとすさまじい光景を目にしました。針には僅かに残ったアジの頭。「ムムッ、こやつはアオリイカの仕業か?」。すぐさま、イカウキ釣り仕掛けへと変更。活きのいいアジを鼻掛けにして、30メートル付近へと放り込んでおきました。
一方ではタチウオ釣りの仕掛けも準備。あれやこれやと忙しい釣りになってきました。隣のおじいさんは次から次へとアジを釣り上げています。仕掛けを投げ込む際にはかなりの飛距離を出しているようです。
「うぉりゃぁーっ」。気合いみなぎるかけ声とともに唸る磯竿。「シュボーッ」ものすごい音です。
日が暮れるとアジの魚信も途絶え、ジイさんは軽々とクーラーをかついでスタコラと帰っていきました。
人のことばかり気になっている僕。自分の釣りはどうかというと、これが全くダメ。タチウオの「タ」の字もありません。散歩に来ていた漁師らしきおっちゃんからは「兄ちゃん、タチウオはあかんみたいや!」と、きつーいトドメの一発。ズバリこの言葉に意気も消失。「やっとれんわ」とばかりに納竿としました。
釣果は毎度のことながらサビキ釣りでのおみやげのみ。家族のものからは「もう、アジばっかりいらんで」と言われています。実家か近所の寿司屋にでも持っていくことにいたしましょう。
秋は初心者の方にもうれしいシーズン。是非、お近くの堤防でサビキ釣りをご堪能下さい。確実な釣果が望めることでしょう。ただし、群れにあたればということで・・・。
~関西波止釣り情報(大阪府・深日港の現況)~
現在、深日港の赤・白灯及び港内では15センチ前後のアジが良く釣れています。釣り方は皆さんおなじみのサビキ釣り。朝マズメの一瞬にはツバスやハマチも釣れているとのこと。型は30~50センチ。活きアジを使ったノマセ釣りで狙います。
半夜ではキビナゴの電気ウキ釣りで70~80センチのタチウオがちらほら。まだ少し時期が早いせいか日によってムラがあります。その他、エギを使ってのアオリイカ釣りもおもしろそう。こちらは手のひらサイズが中心です。