<釣行当日のデータ>
釣行日:平成12年10月15日(日)
釣り場:大阪府・多奈川遊歩道
天候:晴れ
水温:22°C
潮:中潮
風向:北東
エサ:アジ狙い・・・オキアミ、アミエビ
アオリイカ狙い・・・ヤマシタ・エギF
釣果:アジ20センチ1匹
ポイント図:別添図をご使用ください。
仕掛け:アジ狙い・・・別添図をご使用ください。
アオリイカ狙い・・・別添図をご使用ください。
朝晩の冷え込みとともに秋も深まってきました。今回は泉南の多奈川火力発電所裏に位置する遊歩道へと行ってきました。
この釣り場へのアクセスは、阪和道の「泉南」インターを下り、国道26号線を南下。深日ロータリーを加太方面へと進み谷川橋交差点を右折します。そして、「緑と憩いのエリア(海岸方面)」標識を左折し、坂道をかけ上がると突き当たりが駐車場となっています。(約50台駐車可で無料。トイレも有り)釣り場へは「海岸へ」と書かれた看板に従って階段を下りていきます。
この釣り場の足元には三角形のテトラが幾段にも積み重なっています。そのためキャスティングや夜釣りの際には充分な注意が必要です。
しっかりした磯靴や登山靴等を履いておくようにしましょう。また、海面まで高さがあるため6メートルクラスのタモを持参しておいた方が無難でしょう。遊歩道にはところどころ常夜灯が設置されているので小魚が集まりやすく、また捨て石と海藻が多いことからアオリイカには絶好のポイントとなっています。水深が極端に浅いということが欠点のようですが、この日もいたるところでイカの墨跡が確認できました。アオリイカの他、遠投サビキ釣りではアジが、ウキ釣りではメバル、チヌ、グレなども良さそうです。水温の低下とともに釣果上向きは確実と言えるでしょう。
今回も夕マズメを狙っての釣行。午後4時過ぎに現場へと到着しました。周囲の釣り人に釣況を聞くとまだ日が高いせいかイカの気配はないとのこと。午後6時~8時頃がベストタイムだということです。
というわけで日が暮れるまではカゴ釣りでチヌ、アジ、グレ等を狙うことにしました。太めの磯竿を取り出して仕掛けをセット。タナ取りをしてウキ下は2ヒロに設定しました。アミエビをコマセに、オキアミをサシエにしての第一投。30メートル程度は飛んだでしょうか。ウキがすっくと立ち上がった瞬間、ツンと押さえ込まれるようなアタリが出ました。「いきなり、きたかっ!」との期待に反し、上がってきたのはエサ取りのずぼらや(フグ)です。気を取り直し、エサを付け替えて再投入。今度もウキが立ったと同時にアタリが出ました。軽くあわせるとブルブルとした感触。これも何かが掛かっているようです。上がってきたのは20センチ程度の良型アジでした。
カゴ釣りに夢中になっていた僕ではありましたが、あっという間に薄暗くなってきたのでエギングのタックル準備へとりかかりました。今回使用したエギは「ヤマシタエギF3.5寸上針」カラーは36番(ワインレッド)・51番(ピンク)・52番(オレンジ)の3種類を使い分けました。
エギには「丸針」と「上針(半傘)」タイプがありますが根掛かりの多いポイントを攻めるエギングでは断然に上針タイプがお勧め。ピンク、茶系カラーでかつ腹側に植付けられている三本毛のあるものに実績があるといわれています。ここだけの話、これらのエギにちょいと改造を加えればイカの乗りも抜群。それを企業秘密で公開できないのが残念ですが・・・。
エギングは一定のペースで竿をしゃくりながら手前へ引き寄せてくるのが基本。水深の浅い場所では「ズル引き」といって、だらだらリールを巻いてくるだけでも充分に効果はあります。今回はこの「ヒロ・バージョンエギ」でチョイス。期待と祈りを込め竿をフルスイングしました。日暮れとともに周囲には釣り人が増え出し、いたるところでビュン、ビュンと竿が空を切る音が聞こえてくるようになりまし午後6時前、左隣で釣っていた人の竿に魚信いや、イカ信が。手のひらサイズのアオリイカを釣り上げたようです。触手と呼ばれる長い2本の腕がしっかりとエギの針に掛かっていました。「う、うらやましぃーっ」。
幾度となくキャストを繰り返していた僕のロッドにも何らかの反応が・・・。「ズン」としたこの感触はきっとアオリイカでしょう。「外れないよーに」と祈りつつ、ゆっくりとリールを巻き寄せてきます。この時点では心臓もバクバク。「イカにしては何か長いな・・・」。獲物の正体とは、恥ずかしいことにビックな海藻でした。
その後も、何百回となくキャストを繰り返しましたが手応えは皆無。午後9時、北寄りの向かい風も強くなってきたので納竿することにしました。今回もまたもや「ヒロ・スペシャル」は玉砕される結果に。
再度チャレンジを試みましょう。
~関西波止釣り情報(大阪府・多奈川付近の現況)~
現在、多奈川付近では胴長15センチ前後のアオリイカが釣れています。
良い日に当たればひとり2ケタも期待できますが、釣果にはかなりムラがある様子。釣り方はエギングと活きアジを使った泳がせ釣り。他には15センチ前後のアジも遠投サビキ釣りで好調のようです。遊歩道の足場はテトラとなっているので、初心者の夜釣りはお勧めできません。念のため・・・。