<釣行当日のデータ>
釣行日:平成12年10月29日(日)
釣り場:堺・大浜埠頭
天候:小雨
水温:20°C
潮:大潮
風向:北東
エサ:サシアミ、アミエビ
釣果:サヨリ・25センチ1匹
ポイント図:別添図をご使用ください。
仕掛け:別添図をご使用ください。
ファミリーフイッシングシーズン真っ只中。今回は都心からもほど近い堺市の大浜埠頭へと行ってきました。狙いはサヨリ。毎年10月の声を聞くと堺港周辺では型の良いサヨリが回遊し始めます。これを待ちかねている釣り人も多いようですネ。
釣り場へのアクセスは大阪市内より国道26号線を南下。戎島町交差点を右折し標識にしたがって進むと突き当たりが大浜埠頭の岸壁です。
ここは大浜公園の北側、新日鉄埋立地の対岸にあたるところ。周囲には倉庫や工場などが立ち並び、足場も広く車も横付けできます。比較的水深もあり、潮通しも良いのでアジ、イワシ、コノシロ、ハネ、チヌなども釣れるようです。なお、埠頭の南側一帯は侵入禁止。日・祝日などは青果センターの入り口付近からフェンスが張られているようです。
サヨリを釣るには専用の仕掛けが必要。ヤマシタから発売されている「サビキちゃんサヨリセット」はカゴ、アタリウキ、ハリス付き針(スペア有り)が付いているので便利。仕掛けをセットしたらあとはエサを付けるだけなのです。また、関東ではサシエに「ハンペン」を使っていると効きましたが、やっぱり紀文が最高ですか?それともカネテツ?僕も一度試してみようかとおもっています。関西ではサシエに「サシアミ」を使用。オキアミよりやわらかく小粒なのであらゆる釣り物にも使えます。ハンペンにせよ、サシアミにせよ冷蔵庫での保存が可能。余っても次回の釣行に持参できるので使い勝手の良いシロモノです。タチウオ釣りに使うキビナゴなんかもそうですね。
さて、当日は午後1時過ぎに現場へ到着。前日からの雨が依然降り続き、少し肌寒いといった状況でした。しかしサヨリ一筋の釣り人には全く気づかないといったところ。ジャンバーを着込み竿を片手に大奮闘です。パケツを覗かせてもらうと30センチ弱のサヨリが2、3匹入っていました。僕も早速仕掛けをセット。マキエを詰めて50メートルほどの遠投です。カゴが着水する寸前にスプールに手をあてブレーキをかけます。
こうしないと仕掛けが絡み釣りになりません。手軽なサヨリ釣りと言えどもある程度のテクニックは必要なのです。次にアタリの出方。これには数パターンほどありますが典型的なものは2つ。ウキが横走りする(消し込む)ものとアタリウキの傍でサヨリが跳ねあがる場合です。前者は大型、後者は小型であることが多いようです。
現場へと話を戻しますが、アミエビを散らせて数メートルずつ手前へと探ってくると突然ウキの傍で何かが跳ねました。わずかながら竿を持つ手にも重さが伝わってきます。リールを巻き仕掛けがを元まで寄せてくると何やらクネクネとした魚体が見えてきました。20センチを少し超えた正真正銘のサヨリです。今の時期にはレギュラーサイズといったところでしょうか。「1匹釣れたら群れはいる」と確信した僕は、手返しを速めて幾度となくキャスを繰り返しました。「ドボン、ドボン」、カゴが着水する音とともにアミエビは周囲に煙幕を残して散っていきます。リールを巻いては止め、巻いては止めの繰り返し。誘いをかけサヨリがいそうなポイントを手前へと探っていきます。すると20メートルほど沖でいきなりアタリウキが横走り。ブルブルとした感触が伝わってきたかと思うとすぐにフッと軽くなってしまいました。感触からして30センチオーバーは確実だったでしょう。口が堅いサヨリは針先が鈍ってくるとすぐにバレてしまうのです。「くやしいーっ」午後3時を過ぎると周りでもバタバタとサヨリが上がり始めました。とはいえ、僕だけは何故だかアタリなし。これに加えてうっとおしい空模様で時折落ちてくる雨粒。
風も強くて竿の操作もやりづらくなってきました。厳しい状況の中、多くのサヨリスト(サヨリ釣り師のこと。勝手に呼び名を作ってます)たちは数を伸ばさないと気がすまないのか依然としてがんばっています。
日暮れが近づくと一気に寒さが増し、風も強くなってきました。サヨリの気配も薄くなってきた頃を見計らって納竿することに。僕と入れ替わりに夕刻からはタチウオを狙う釣り人が・・・。これほどイワシが湧いているとタッちゃんもこの付近まで侵入(回遊)してくるかも知れませんね。
秋晴れの休日、家族揃ってのサヨリ釣りが断然お勧めです(ぶっちゃけた話が安上がり!)
~関西波止釣り情報(堺・大浜埠頭周辺の現況)~
現在、大浜埠頭周辺では25~35センチのサヨリが釣れています。平均でひとり30匹前後。市販のサヨリ専用仕掛けを使用し、エサはサシアミ。仕掛けが絡まないようにキャストしないと釣れませんよ。